鹿島アントラーズ2005

鹿島2−0水戸



試合前に両チームの全登録選手紹介。ナラとアレックス・ミネイロは私服。その二人と吉澤以外の選手たちは全員でアップ。



スタメンはソガ内田岩政大岩新井場青木フェル小笠原本山野沢隆行、ベンチは小澤羽田石川主将増田深井中島。キャプテンマークは当然俺たちの小笠原。



序盤、水戸に支配される。4−1−4−1でラインをかなり押し上げてコンパクトな中盤を作る水戸の組織ディフェンスに鹿島は全くボールを回せず、何度も奪われてサイドを抉られる。対応出来ぬまま、この形から新井場が伊藤を引っ掛けてPK。ボールに行っていたと個人的には思うが、これも水戸に思い通りにやられた結果。だがこれをソガが止める(キッカーはおそらく岩館、コースが甘かった)。



これ以下、21日に記述。



まあともかく何も出来ない時間帯が続き、周りのおガキ様も退屈なご様子。鹿島弱ぇーよ水戸のがいーよとの発言に県民サポーターはこうやって減って行くのかと実感した。


20分頃から鹿島は高いラインの裏へのロングボールを意図的に出し始める。新井場からのボールを飛び出した青木がフリーでトラップ、左足ボレーシュート。だが落ちてくるボールを待ちきれず、ボールはゴールの遥か上方へ。数分後、今度は内田のボールに隆行が抜け出してトラップ後に右足でループシュート、ゴール。30分過ぎには新井場からのボールがまたも隆行に通り、折り返しを走り込んだ本山がシュート。一度GKに弾かれるが跳ね返りを押し込んでゴール。2−0で前半終了。


2点目を取った辺りからおガキ様たち「やっぱ鹿島だよ!」とのこと。素直でよろしい。こうやってサポーターは増えていくのだろうと実感した。


水戸は4−1−4−1で高くてコンパクトな中盤を作り、ボールを奪ったらサイドハーフを走らせて抉るという攻撃を繰り返していた。永井が上手く両サイドを走らせていたと思う。永井のサイドチェンシ→北島が左サイドのスペースへパス→関クロスの展開は素晴らしかった。クロスはあれだったけれど。


鹿島はともかくミスが多すぎた。キャンプでボールを使った練習をほとんどしてこなかったのだからまあこれは当然だろう。その中でも始動が早かった代表組は状態が良く、特に小笠原と隆行はチームに欠かせない存在であることを改めてアピールした。


それ以外の選手では青木と内田が良かった。内田は小笠原や青木とのコンビで何度もサイドを抉っていた。そして青木はなんとバックパスが減った!びっくり。チーム全体が酷かった序盤はともかく、先制後は内田を走らせたりFWに当てたりライン裏へフィードを送ったりと積極的なパスを多用(サイドチェンジは無かったのだが、これは青木だけの問題ではない)。フェルとの関係ではフェルが主に中盤の底に残り、青木は前線近くまで上がっての仕事も多くこなしていた。最初のチャンスもこの姿勢から生まれたものだった。


二人とは逆に岩政はかなり不安定だった。ミスを連発。パスミスはある程度覚悟してるけどクリアミスは勘弁して下さい。野沢もらしくないミスが多く、ボールに触る機会自体も少なかった。動きはそれほど悪くはなかったのだけれど、どうにも乗れていない感じが最後まで消えなかった。


戦術的には、昨年同様左サイドが機能不全。特に本山がサイドに張り付いて足を止めてボールを要求するシーンが多すぎ。出入りを繰り返して工夫してボールを受けようとしていた小笠原を見習うべきだと思う。本山が蓋になってしまって新井場の前のスペースが無くなることが何度も何度もあり、これは昨年から何も変わっていない。一度サイドに開いてボールが来なかったら動き直して欲しい。これは本山の意識の問題であり、さらに監督の指導の問題でもある。もちろん新井場にも問題はあるのだけれど、まずは蓋を取り除いてから。


後半、ソガが小澤に。


水戸のラインが少し下がり、多少ボールが回るようになったのだが崩しきれない。60分頃内田野沢out増田深井in、青木右サイドバックの小笠原ボランチ。小笠原だけ見てたら、なんかパス出すのにもたつくし簡単に奪われたりするしフェルに吹っ飛ばされたりしてるし(何故?)どうも上手く行ってないなーと思っているうちに水戸の選手と接触してなんと負傷退場で本田in。























頭真っ白。


ここから中島が出てくるまではほとんど試合を観ずにベンチの小笠原だけに注目。(試合後のコメントによれば打撲らしい。あ〜よかった。かなり心が冷えたよ。)


気付いたらなんか4−3−3。深井が左、本山が右。中盤は右から増田フェル本田って並んでた気がする。あまり機能してなかった。深井が左サイドを抉ってファーの中島へクロス(やや合わず)→力のないヘディングシュートがGK正面へってシーンと本山がペナ右角から中央へ平行にドリブル→追い越したフリーの本田へパス→左足シュートがゴール裏へってシーンは良かった。


右サイド深くに飛び出した中島が倒されたところで試合終了。「(FK)蹴らせろよ〜!」って声多数。


鹿島は小笠原が抜けると別のチーム。でもそうなると本山にスイッチが入る。どうにかしてくれ。


水戸はともかくフィニッシュ。


主審にはノーコメント。扇谷って名前らしい。ノーコメント。



試合終了後の観客への挨拶、ゴールラインぎりぎりまで来てくれた。しかもその中で本田だけはゴールラインのほんのちょっと外側を、サポーターにわかるように歩いていた。俺たちの主将。