野外劇2004 アラビアン・ナイツ


屋台なども出てて予想以上のお祭ムード。さんざん迷った揚げ句アジアンハンバーグサンドとウーロン茶を購入して入場。持ち込みOKなのが嬉しい。以外に立派な仮設の客席で食べながら待つ。夜風が気持ちいい。ちょっとワクワクしてくる。

出演者は演劇学校の生徒たちがほとんどなので演技はまだまだまだなんだけど、相当量の練習を積んだことが想像出来るだけの出来栄えにちょっと感動しました。笑いどころをふんだんに盛り込んだミュージカル風エンタメ劇、素直に楽しめました。

んではちょこっと感想を。

おそらく一番最初から観ているだろう中林くんは今回もおいしい役。立ち姿が美しい中林くんは一番のお気に入りなんだけど、前回からあまり成長を感じられなかったのが残念。どうも同じようなキャラばかり演じてるのが原因の気がする。一回、かなりぶっ壊れた役とかやってほしい。最終幕で魔神が「短パンジーンズで踊れ!」って振りをしたからエンディングに期待したのに、結局同じ衣装のままでがっかりした。かっこいい殻を破った姿は次回に期待。相変わらず空気の読めない役をもらっている鈴木くんはそのままでいいと思う。次も期待。まあタイプが違うって事です。黒澤くんと魔神様(役者名がわかんない)はやっぱり力がある。劇を締めていた。

クライマックスで市民なら誰でも知っているあのモニュメントをギミックに使ったのは素晴らしかったと思います。ステージの位置からすぐ連想出来そうなものですが、それを最後の最後まで感じさせなかった事に拍手を送ります。
ですが、少々気になった事も。

オープニングの歌とダンスが長すぎたと感じました。あれだけ続くと「まだ始まらないのか」との雑念が混じってしまい、劇に切り替わった時に頭が切り替わらなかった客が多かったように思います(集中力が切れていた状態だったのだと思います)。つかみが良かっただけにもったいない、というのが正直なところです。

最初の砂漠のシーンも設定の説明が多くて劇に入り込みずらいのでもっと短く単純でいいと思いました。最初から情報を詰め込まれても観てる方が消化しきれず、それによって微妙な空気になってしまったのだと思います。オープニングと本編の間のブリッジでありながら大事な伏線が張られているシーンなので、ここが観客に伝わっていればクライマックスがもっともっと強くなったのではないでしょうか。星野くんの最初のセリフまでは不安な思いで観ていました(そこからはどんどん客席もあったまっていったのですが)。中盤〜終盤は気持ち良く観させて頂いたのですが、あともう一曲(例えば敵役にでも)欲しかったなと思いました。

そして僕が最も残念に思った、あるいは悔しかった点。それは

「何故アラビア物なのに女の子がヘソ出してベリーダンスを
踊らないんだ!!」

って事です。本当に残念です。