ユーロ２００４
ギリシャ優勝！おめでとう！凄い！
あまりにも予想外。ここまでの戦いがまさに激闘だっただけに体がもうついていかないかなとか思っていたんだけど、とんでもなかった。ポルトガルに何もさせない、完勝と言える試合だった。
マンマーク主体のハード・ディフェンスでポルトガルの攻撃を封殺、ボールを奪えばワンタッチ・ツータッチのパスを回してゴール前まで運んでしまう。ペースを完全に握った中で後半にセットプレイからハリスティアスのヘッド。自分たちの得点パターンで先制し、そのままゲームを終わらせる。プラン通り、普段通り、目抜き通りを進むが如く順当に勝利を掴んだ。
両ウイングのドリブルに頼りっぱなしのポルトガルは、そこが抑えられた時に打開する手段を持っていなかった。適当にクロスを上げるだけ、しかも中に１人か２人しかいないのでは跳ね返されるのも当然。失点後のルイ・コスタ投入でエリア近くまで攻め込む機会は増えたが、最後まで得点の匂いはしなかった。
このギリシャの偉業は世界中に希望を蒔いただろう。やり方しだいでは自分たちよりも強い相手を倒せるし、場合によっては優勝することだって出来るのだ！
なのにギリシャよりも遥かにヘタで遥かに体の小さい日本が個人技を重視して組織を軽んじている。僕は怖い。もし西アジアの国々がギリシャに学んだら、きっと驚く暇も無いくらいあっさりと日本は予選から姿を消す事になるだろう。
ギリシャの個人技はヨーロッパでも上位に位置する。そのギリシャでさえ、世界と戦うには組織的守備、デザインされた攻撃、相手の徹底的な研究、展開に応じたプラン、最後まで戦う気持ち、さらにベンチには大声で叫び続けて一瞬たりとも気を抜かせない闘将が必要だった。
日本には何一つ無い。
