ユーロ2004


ドイツ0−0ラトビア


ラトビアが堪えに堪えて初勝点をゲット。ドイツは堅い守りを崩せないどころかベルパコフスキスの突破でPK取られてもおかしくなかった。実質負け。


チェコ3−2オランダ


今大会ベストゲーム候補。素晴らしいの一言。

組織と個が見事に融合した両チームの攻め合いに興奮が冷める事は無かった。開始4分、オランダが右サイドで得たFKからCBバウマがヘディングでゴール。19分にはダーヴィッツのスルーパスで左ウイングのロッベンが完全に抜け出し、折り返しをドフリーのファンニステルローイがゲット。一気に優勢に立ったオランダだが、23分にコクーのミスパスを奪ったバロシュがドリブルでエリアに侵入、サポートしたコラーに渡してコラーがゲット、1点差にする。ここからはお互いにゴール前のシーンの多い、エキサイティングなゲームが展開される。

だが後半、オランダは絶好調のドリブル突破を魅せていたロッベンに代えてDMFのボスフェルトを投入、逃げきりに入る。だがこの交代はチェコの攻撃に勢いを与える結果となり、71分、左サイドでボールを持ったネドベドがクロス、コラーがそれを胸で後方に落とし、バロシュが右足で豪快なボレーシュートを放つ。名GKファン・デル・サールが横っ飛びするも届かず、ボールはゴール左隅に突き刺さった。素晴らしいコンビネーションから生まれた同点ゴールは、前日のイブラヒモビッチのヒール・ループ同点弾と共に大会を代表するゴールとなるだろう。

もう流れは止まらない。75分、ハイティンガが2枚目のイエローで退場すると87分、スミチェルに逆転ゴールを浴びてしまい、そのまま試合終了。内容にふさわしい結末であった。

今大会、守りに入ったチームはそのほとんどが失敗に終わっている。いつかは守備的な方への揺り戻しが来るのかもしれないけれど、できるだけ長くこの攻撃的な流れが続いて欲しいな。