ユーロ2004


スペイン1−1ギリシャ


前半、ギリシャディフェンダーのミスを逃さずラウルがボール奪取、ヒールでモリエンテスに落とし、切り替えして右足でゴール。完璧に組織された守備からのカウンターで互角の勝負をしていたギリシャだけど、ポゼッションからの攻め手が少ない。後半投入されたホアキンには好き放題やられ、このままかなと思った頃、交代で出場してきたギリシャの10番ツァルタス。彼が流れを変えた。中盤で動く彼に次々とボールが集まる。ツァルタスは得意な左足で素早くボールを前線に送りこみ、味方も信じて走りこむ。ギリシャの攻撃から危険な匂いがし出す。そして後半21分、右サイドからツァルタスがやはり左足で低く鋭いフィード、ジャンプしたエルゲラの頭上を越えたボールをハリステアスが素晴らしいトラップ、左足で飛び出してきたカシージャス股間を打ち抜いた。その後必死の形相でスペインが攻め立てたがギリシャは粘り抜き、大きな大きな勝点1をもぎ取った。


ポルトガル2−0ロシア


後のないポルトガルルイ・コスタフェルナンド・コウトなど多くのメンバーを入れ替えてこの試合に臨んだ。ゴールデン・ジェネレーション*1フィーゴ1人しかピッチには居なかった。
試合はマニシェのゴールで先制されたロシアが前半終了間際にGKが退場して圧倒的に不利な状況へと陥ってしまう。後半立ち上がりからボールを完全に支配するポルトガル。だが、これまた後のないロシアは高速ドリブラーを前線に揃え、一度ボールを奪うと一気にゴール前へとカウンターを仕掛ける。ポルトガルはパスは回っても決定的チャンスを作れない。ロシアが試合を支配している、そんな印象を持つほどだった。だがクリスティアーノ・ロナウドが登場し、彼のドリブルからポルトガルはようやくチャンスを作れるようになった。そして後半44分、これまた途中出場のルイ・コスタがC.ロナウドにスルーパス、そのままゴール前へと走りこみ、C.ロナウドのクロスを右足ボレーでネットを揺らし、危険なロシアを葬った。

ロシアの敗退が決まったため、最終節でギリシャが引き分け以上の結果を得る可能性が高いと考えられる。よってポルトガル−スペインのライバル対決は激戦必至。ただギリシャが負けた場合は引き分けで両者勝ち抜けになるので、その場合は示し合わせて時間つぶしをするだろう。スペインは韓国と違って空気を読めるので、せっかくの好カードがクソゲームになります。それだけは勘弁。ギリシャ頑張れ。

*1:ワールドユース2大会連続優勝を果たした、国のアイドルたち。